『俺の葬式で、これを読んで欲しい。』
故人様が、病床で信頼するご友人に託された手紙がありました。 ご友人は、故人様との約束通りにその手紙のことは胸の内に納め、ご家族も故人様が亡くなられるまでその存在をご存じありませんでした。
その手紙は、告別式の日にご友人により読み上げられました。 その一行目にはこう綴られていました。
「幸せな人生だった。悔いはない。」
まだ学生のお子様もいて、職場ではそのお仕事ぶりから多くの方から慕われており、まだまだこの世に未練はあったはずです。 でも、故人様は一行目でこう綴られたのです。 遺されたご家族が安心してご自分のことを見送れるように、そして、これからの人生をまた強く歩き出せるように、一行目にあえてそう綴られたのは、遺された方々への深い愛情に他ならないと思いました。
いまわたしが旅立つとしたら、この言葉を遺せるだろうか… 故人様の深い愛情に涙が堪えきれませんでした。
写真の白いダリアの花言葉は、感謝