ホテルで行われた偲ぶ会のプロデュースを担当させていただきました。
今回もフローリストには、ご家族のご希望やお伺いしていた故人様のイメージやエピソードだけを伝え、花材やデザインは全て任せました。 わたしが余計なことを言うよりも、感じたままに表現してもらった方がその人の持つ唯一無二の感性がキッラキラに輝くから。 当日出来上がってきたのは、シックなグラデーションがとても美しいアレンジメントでした。遠い記憶を紐解くような、子どもの頃の記憶をを思い起こさせるような、ノスタルジックな印象がありました。
会が終わりを迎える頃には私たちは気づきました。
そのアレンジメントに感じていた感覚は、わたしたちスタッフもはっきりとは気づいていなかった偲ぶ会の根底に流れていたテーマだったと。
最後にご遺族から頂いた言葉。 『ずっと離れて暮らしていたけれど、わたしと父はずっとずっと繋がっていたんだってわかりました。』 再会、そして再生。。。 きっと私たちスタッフの仕事って、そこで何かをしようとするのではなく、ただただその場を感じて動いていくことなのだと思うのです。
それを再確認させていただきました。
会の終わりには、ご参列の皆さまにアレンジメントから好きなお花を抜いてお持ち帰りいただきました。
残ったのは、写真の少しの葉っぱだけ。
お花は、皆さまに喜んでいただけたみたいです。
故人様にも喜んでいただけていたら、嬉しいな。。。