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今を生きる

  • 執筆者の写真: prayersmarket
    prayersmarket
  • 2019年8月2日
  • 読了時間: 2分

この仕事をしていてると、ご生前から葬儀のお約束をさせていただくことがあります。 ご家族からのご相談もありますし、ご本人からのご相談もあります。 わたしはただただ精一杯にお手伝いさせていただこう、そう思っています。 でも、時々ふと、悲しくなることがあります。 わたしの仕事は、人がお亡くなりになって初めてお役に立てる仕事です。 その日が一日でも長く来なければいいと願っているのに、その日が来なければ自分の仕事が成立しない矛盾に、時々辛くなるのです。 そんなわたしに友人がメールをくれました。 

友人が送ってくれたメッセージがわたしの心の中にストンと落ちました。 友人から了解を得て、コピペさせていただきます。 『おっこはどうしても、最後の時のお約束をするから、お別れの時を意識してしまって、時に悲しくなるのだと思うのね。 

でもやっぱり、私たちは常に今を生きていて。 終わりがあるからこそ、今の目の前の人との時間をより大切に生きれるんだと思うよ。 私、●●さんだけしか頼りがいなくて、彼だけがいればいい。って思っていた頃。 本当に楽しいはずなのに、失うことばかり考えて、怖かったんだ。 

そんなのってもったいないよね? いつだって失う可能性はあるけど、私たちは、だからこそ、今の一瞬、一瞬を誠実に大切に生きる。 

ご葬儀をお願いされている方のことも、悲しみではなく、今出逢えてる喜びを見て、たった今を感じたら、いいんだと思うよ。 なんか、偉そうだったらごめんね。 

自分にも言い聞かせてます』

わたしも今を今を生きていこうと思います。 そして、わたしは、死がその人との終わりではないことを知っているから。 お亡くなりになった方と私たちは、そこからまた新しい関係がはじまることを知っているから。 死は終わりだけれど、新しいはじまりであることも知っているから。

写真の花は、松明草(たいまつそう) 先日のご葬儀で焼香台の上に生けさせていただきました。

故人様の新しいお旅立ちの道を照らしてくれるようにと願いを込めて。 フォトフレームの切り絵は、プレイヤーズマーケットの仲間、境界剪画アーティスト 杵淵三朗氏の作品。

式場フラワーデザインは、Prayer’s marketの仲間阿田子はづきさん。

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