秋の野に咲く花を...
- prayersmarket
- 2019年11月20日
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少し遠くまで、葬儀のお手伝いに来ました。 目の前には稲の刈られた田園が広がり、式場に向かう道端には小さな野の花がたくさん咲いていました。 嬉しくなって、パシャパシャと写真を撮って、まるで植物図鑑のページをめくるように、スマホアプリで花の名を検索していきました。

今年は暖かいからでしょうか、春から初夏に咲く仏の座(ほとけのざ)もまだ咲いていました。 「仏の座」の名は、花の下に段々に、蓮の葉のような形に葉が付き、それが仏様の座る蓮華座のように見えることから付いたそうです。 (春の七草の「ホトケノザ」とは違います。春の七草の「ホトケノザ」は、「田平子(タビラコ)」という黄色い花です。)
仏の座(ほとけのざ)

いくつかの野の花を摘んで、焼香台の上に生けさせていただきました。
野紺菊(のこんぎく)

犬蓼(いぬたで)

韮(にら)

柳花笠(やなぎはながさ)

ご家族がおっしゃっていました。 故人様との思い出を振り返ると、特別な日のことではなくて、なんでもない平凡な日々の出来事を思い出すと。 その話を伺い、故人様に、特別の日の花ではないけれど、いつもそこにあった野に咲く素朴で美しい花を贈りたいと思いました。 「仏の座」の花言葉は、輝く心、調和。 大切な思い出は、いつまでも心の中に輝き続ける。。。そう思います。
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