誰かが亡き人のことを語るということは、聞き手は、その誰かを通して亡き人の体温を感じることなのだと思うようになりました。
日々、葬儀のお手伝いをさせていただいていますが、ほとんどの場合、故人様とは生前にはお会いしたことがありません。でも、なぜか葬儀が終了する頃には、故人様のことを生前から存じ上げているような感覚を覚えているのです。
それは、打ち合わせの時に語られたご遺族の言葉であったり、参列された方々から語られる故人様の人生の物語を伺っているからなのでしょうか。
遺された方々が故人様のことを語ることで、わたしは新しく、故人様と出逢っているのです。
“たとえ肉体は消えても、その方は人の心の中に生き続ける”…とよく言われていますが、その通りなだと思います。
だから、大切な方を亡くされて、辛い思いをされている方に伝えたい…
その大切な方は、わたしの中にも生き続けていらっしゃいますよと。
冬を迎え、そこここに黄色い石蕗(つわぶき)の花が咲いている姿を見ることができます。
今日は、家の裏庭に咲いていた石蕗の花を焼香台の上に生けさせていただきました。
石蕗の花言葉は。。。
謙譲・困難に耐える・先見の明
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